「ググレカス」という言葉自体はすでに死語ですか、そうですね。
ひと昔前、恐らく2ちゃんねる発祥の「ggrks!(ググレカス!)」は大変流行りました。つまり、「Google検索しろ、カス!」「他人に何でも聞かないで自分自身で少しは調べろよ」という意味です。
そう言いたい人が現実に多いのは分かりますし、いや、むしろネット外の世界ではそう言っても良いと思います。けれども、ネットの中でそのやり取りが増えたせいで、調べものするために「グーグルした」人間が「ググれカス」という回答のページに辿り着いて困ってますよ、という話。
「ググって」いるのに「ググれカス」と言われる件について
当方は何かパソコン作業をする時にGoogleを大変よく使います。いわゆるググっているわけです。昨日は、実家の古いパソコンに洒落でWindows10をインストールしてみたら成功してしまったので、むしろその後のログイン設定(Microsoftアカを使わずログインする方法←いずれ書きます)などについてググりまくったのですが、出てきたページは
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小難しい長々しい説明が多くて読むだけで疲れる。
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説明が何もないアフィリエイト目的だけで作られたような本当の意味での「カス」。
が大変多く、次いで多いのが表題のコレでした。
え、待って……私ゃその「ググり」をした結果、このページに辿り着いたんじゃよ……。その回答が「ググレ」かよ.。oO
「Yahoo!知恵袋」や「価格.com」の口コミ
前々から辿り着くたびにイラっとしていたのですが、この流れ、「Yahoo!知恵袋」や「価格.com」の口コミページでとても多いのです。
調べものしてGoogleっている人間は、検索結果に従って口コミやハウツーサイトに辿り着きます。自分と同じ悩みを抱えている質問者のページに辿り着くわけです。そこで貰っている回答が「調べましょう」だった時の絶望感よ……。
そもそも「知恵袋」なんでしょ。何で上から目線で「調べましょう」とか言っているのか。こういう人間が多いからこういう無駄な検索結果が増えるわけですよ。知恵がないなら回答するなよ、と、つい言ってしまう…(笑)「Yahoo!知恵袋」と「価格.com」の口コミコーナーは「自分で調べましょう」をNGワードにするべき。
検索botのページランクは人為的に動かない
「少しは自分で調べましょう」と書く人の意図は、「その質問は以前から何度もされているから、前のページを見なさい」と言っていることが多いのです。(特に「知恵袋」)
しかし、検索ボットは、「A」という質問の回答ページとして、その「Aの回答が書かれた以前のページ」よりもこちらを上に表示したわけです。Googleのページランクが現在どう判断してそういう結果を出したのかは人間には分かりません。けれども「A」の回答を求めて来た人はこの「Aのことは他のページに行け」と書かれたページに一番に辿り着いてしまうのです。よほど大変な説明じゃないなら、「調べろ」じゃなくて答えを書いてあげればいいんじゃないかな。
ネットリテラシーについて考える
長年ネットの中にいると、的確な検索結果に辿り着くことに上達し、きちんとした検索結果に辿り着けないような人を馬鹿にする人間も増えてきます。そういう人が上から目線で書いた冷たい回答がネット全体の検索クオリティを落としているのです。
ネットを使っている人はネットの使用に長けた人ばかりではありません。スマホが普及していくこの時代、初めて情報に触れる子どももいます。仕事を引退してこれからネットを楽しむお年寄りもいます。みんなが正しい検索結果に辿り着ける優しい「ググり」社会であってほしいですね。
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