本年度(2018年)の5月に「Google のプライバシー ポリシーとプライバシー設定の改善について」というメールをGoogleさんからいただき、Adsenseのトップに「EU ユーザーの同意ポリシー」という設定が出てくるようになって3ヶ月……。
よく分からないまま一応「2.パーソナライズされていない広告」を選択して今日に至るのですが、Adsenseの管理画面に入ってみたらまだ「EU ユーザーの同意ポリシー」の表示が出続けていたため(消すのを忘れていた)、一応きちんと考えようと思った次第。
EU一般データ保護規則(GDPR)対応の Google Adsense 新規約を解決する
そもそも「パーソナライズされている広告」「パーソナライズされていない広告」とは何ぞや。というと。
「パーソナライズ」とは
パーソナライズ(personalize)
1 個人的なものにすること。個人に応じて変更したり作り変えたりすること。
と、「コトバンク」さんには記載されています。
ようするに、ネット上の広告というのは個人の興味や志向、趣味、生活に合せて表示されるようにできている……ということは、誰でも経験上分かることだと思うのです。
「お顔のシワに悩んでいたら、ネットを開くと化粧品や美容外科の広告ばかり表示されるようになった」「子どもの塾を探していたら学習塾の広告ばかり表示される」「なにこれ、気持ち悪っっ!!」というアレです。
もちろんパソコンやスマホが心を読んでいるわけではなく、検索したりSNSに書きこんだり買い物した履歴を奴らが覚えて表示させているわけで、これが”Cookie”の仕業です。
私たちはネットにアクセスすることで、この”Cookie”を使用して個人情報を提供しています。そんなことした覚えはない!と、多くの方は思われるでしょうが、そのおかげで便利に使えている部分もあるわけで。
もちろん”Cookie”を使用しない設定はブラウザで行えますが、ブロックするとどこへ行くにもいちいちログイン情報を書きこまなくてはなりません。もちろん、その方がセキュリティ上安全ではありますが。
では「EU一般データ保護規則」とは
“General Data Protection Regulation”( GDPR )といいまして、2018年5月から施行されております。そのおかげでこんな事になったわけです。
EU ユーザーの同意ポリシー
このポリシーが適用される Google サービスを提供する際に、欧州連合のエンドユーザーに一定の情報を開示し、エンドユーザーから同意を得る必要があります。欧州連合では EU データ保護法により、このような開示と同意が義務付けられています。欧州連合のエンドユーザーへの対応:
Google サービスを使用した結果として、サイト、アプリ、メールなどのプロパティで発生するデータの収集、共有、使用について明確に開示し、同意を得るため、商業上合理的な取り組みを行う必要があります。
このポリシーが適用されるサービスに関連して、エンドユーザーの端末上で行われる Cookie その他の情報の保存およびアクセスについて、エンドユーザーに明確かつ包括的な情報を開示し、同意を得るため、商業上合理的な取り組みを行う必要があります。
ということで、要するに欧州圏であなたのサイトが閲覧された時、”Cookie”を勝手に使って個人情報に沿った広告が表示されると訴えられてしまう可能性があるよ。みたいな話になったらしいのです。
いろいろ彷徨った結果、こちらのページがとても面白かったので、詳しく知りたかったら参考にしてみてください。
https://www.businessinsider.jp/post-168461
「EU ユーザーの同意ポリシー」について非商用個人サイトはどうすればいいのか
さて、では我々はどうしたらいいのかというと、日本の普通のいわゆる個人サイトは「パーソナライズされていない広告」の方を選択すればそれでいいと思います。
設定
右の「パーソナライズされていない広告」を選択して確定するだけ。
欧州の人たちの個人情報を取得する必要があるサイト
どうしても、欧州の個人情報を取得したい方は左の「パーソナライズされた広告」を選択すれば良いでしょう。
ただし、こちらを選択した場合はその後も何やらアレコレと設定が必要です。(すみません、ご自分で調べてください)
「パーソナライズされていない広告」選択後の「この後の流れ」
パーソナライズされていない方を選んだのだから、それでいいんでしょ。という話ですが、Googleさんによれば、一応、「この後」があります。
この後の流れ
欧州経済領域のユーザーには、パーソナライズされていない広告だけが表示されます。そのための Cookie の使用について、お客様はユーザーの同意を得る必要があります(該当する場合)。このポリシーについて詳しくは、Google の EU ユーザーの同意ポリシーをご覧ください。
この設定を選択した場合は、欧州経済領域のすべてのユーザーに、パーソナライズされていない広告だけが表示されるようになります。
パーソナライズされていない広告は、過去のユーザーの行動ではなくコンテキスト情報に基づいて配信されます。このような広告では、Cookie は広告のパーソナライズの目的では使用されませんが、フリークエンシー キャップの設定、広告レポートの集計、詐欺や不正使用の防止の目的では使用されます。そのため、EU の e プライバシー指令の Cookie に関する条項が適用される国のユーザーから、こうした目的で Cookie を使用することについて同意を得る必要があります。
つまり、
ということらしい……面倒くさい。
「Analytics」で確認しても、当方のブログはあらゆるジャンルにおいて日本国内アクセスほぼ100%。欧州に気を使う必要は皆無だと思われます。日本語で作成されたほとんどの個人サイトはそんなものではないでしょうか。
私はこのまま放置しましたが、心配な方は「免責事項」やサイドバーの下辺りにひっそりと
などと日本語ででも英語ででも書き添えておけばいいと思います。
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